肝移植について
現在、渡航移植が可能な病院は4医療機関(米国)です。
その他、2か国の医療機関はコロナ・ワクチン接種証明を前提に可能です。
渡航移植の流れ
① 直近の血液検査資料を提示して頂き、まず私どもに協力頂いている医師が数値を精査し肝移植の可否を判断いたします。
② 移植治療の選択が妥当との判断に至りましたら渡航国及び医療機関の選択を協議致します。
③ 渡航先を選択されましたら協力医師から海外医療機関へ紹介状を送信し受け入れの可否連を待ちます。
④ 受け入れ承諾を得られましたら渡航日程を調整します。
⑤ 私どものスタッフが現地の医療機関まで同行致します。
⑥ 肝移植に対する各種検査の結果、適応との判断に至ればドナー待機します。
⑦ 手術・退院後、帰国空港(日本)から直接フォローアップの病院へスタッフ同伴にて向かいます。
⑧ 通常2週間ほどで退院し、自宅からの通院に切り替わります。
渡航移植の諸条件
① 総費用
渡航先により大きく変わります。28万ドル~36万ドルです。
面談時に費用明細を提示します。確認後、選択なさってください。
※米国は個別の交渉となり費用・待機時間などの諸条件を交渉し、その結果を提示します。
上記金額には日本の空港を出発してから帰国後の病院へ案内する迄の総費用が含まれています。(航空券・ホテル・透析・付き添い・通訳・翻訳・食事等すべてが含まれます)
※個人的な買い物と家族の同行は実費ご負担ねがいます。
※ 私どもは定額制です。
詳しくは 「定額制の解説」 をご参照ください。
② 医療機関のレベル
渡航先はすべて国立病院です。肝移植の実績は渡航先により年間約100~300例など様々です。詳しくは移植を受ける病院のホームページにて、ご確認ください。
③ 待機時間
概ね1~2ヶ月でドナーは出処します。(O型は多少長い傾向)
日本を出発してから帰国までは平均65日です。
※ 米国は交渉(金額)により待機リストの順位が変わります。
④ 待機中の環境
体調不良の方以外は、近隣のホテルにて待機となります。
日常の生活や行動は私どもスタッフが透析・食事・余暇時間の案内をします。
※ 待機中は他の患者様と同一行動が原則となります。個人行動を希望される場合はドナーの出処連絡を受け、2時間以内に病院へ到着可能な範囲内とします。
⑤ 渡航の心構え
多少の不便は覚悟なさってください。日本の病院と同様のサービスは望めません。海外では日本と同様のサービスは期待できません。
例えば日本では常識である病院食はなく、その都度、患者様の希望を聞き、私どもスタッフが体調や病状を考慮の上、近隣のレストランへ出向き配膳します。
「自分は観光に来たのではない。健康を取り戻すため治療に来た」この心構えが肝要です。
各地に於いてNPOスタッフが24時間対応可能な体制を整えています。
現地の日本人医師が入国から帰国まで手厚く応対して頂ける渡航先もございます。
あとがき
相談の電話を頂いた時点で渡航のタイミングを逸している方が半数以上です。
自分はまだ大丈夫と考えている方が大半と察します。
肝硬変は、ある日を境に体調を崩され動けなくなります。そうなってからでは渡航できません。
「ご家族へ」 ご参照ください。
(転載・配布自由) 令和3年2月16日